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初めが肝心

治療に有効とされる抗うつ薬の効果と仕組み、そして副作用の考察

誰にでも発症する可能性がある心の病気ですが、近年は、薬物治療の進歩により比較的容易に治るようになりましたが、治療に使う抗うつ薬の中には、個人差は多少あるものの副作用が生じるリスクもあるので慎重に行うべきです。数年前にアメリカの食品医薬品局(FDA)から、SSRIというグループに属する抗うつ薬のパキシルに対して、治療中の若年層で自殺のリスクが上がる可能性が見られると警告されました。うつ病の発症には、脳内神経伝達物質のうちセロトニンの働きに問題が大きく関与していると言われています。セロトニンの働きを正常に戻す為に、抗うつ薬によって調節する治療が必要とされます。しかし、セロトニン系に対してのみ特化して開発された抗うつ薬ですが、作用する対象を完全に限定させる事は非常に困難であり、自立神経も含めて、他の神経系にも僅かに作用してしまい、いくつかの症状が副作用として見られます。新しい世代になるにつれて抗うつ薬は、脳内のセロトニン系等により選択的に働き、全身への好ましくない副作用が軽減されているのは事実ですが、現在も主流となっている抗うつ薬はSSRIと呼ばれるグループに属しているのもまた事実なのです。

うつ病は、初期段階の異変を見逃さない事が重要です

心の風邪と例えられるうつ病は、早期のケアによって、回復しやすくなります。身体的な症状が目立つ場合、仮面うつ病と呼ばれるものもあります。うつが悪化すると心身を回復させるまで膨大な時間と費用がかかってしまいます。うつ病をこじらす前に早めに精神科を受診してケアするべきなのですが、うつ病の過半数は精神科を受診していません。精神科は敷居が高いという意識が日本人には根強く、更にうつ病の初期症状は日常のありふれたちょっとした変化にしか見られない事が多く、発症に気がつきにくい事が主な理由と考えられます。例えば、うつ病の初期段階である仮面うつ病の症状では、肩こりや頭痛、胃痛、動悸と言った身体の症状のみ現れます。実際には、うつ病の原因のひとつには構造的ストレスによるものがあります。頭蓋骨や背骨、骨盤や全身の筋肉等のゆがみにより、脳に歪みの情報が伝達されストレスを感じてしまい、ストレス連鎖を断ち切れないと精神的な負担が大きくなるのです。他に化学的ストレス、つまり栄養素の過不足による事が主な原因です。例えば、葉酸、ビタミンB6、B12や鉄や蛋白質、ナイアシンの欠乏が脳機能を低下させ、うつ病を引き起こす事が解っています。

うつ病の面談を受けてから

様々なストレスにより深刻になるうつ病について、精神科医をたずねることに大きな勇気が必要ではと思いがちかもしれません。仕事上のストレスが過剰な場合、まず産業医から指摘を受けるのではないでしょうか。産業医は精神科が専門とは限りませんが、勤務時間が異常に長かったり、あるいは従業員が極度のストレスにさらされていることを自己申告したりした場合には、面談を行います。その結果、うつ病と分かれば治療を勧められます。場合によっては精神科医への紹介状も書いてくれます。自分からいきなりうつ病の疑いを持って精神科医をたずねるよりも、このような手順を踏んだ方が治療に向けて踏み出しやすいかもしれません。精神科医は患者のことを親身に聞いてくれますので、面談では自分の思うところを正直に話しましょう。

治療に使われる薬の種類

うつ病を治療する際には、環境を変えることが必要になります。職場で過剰なストレスがかかるようならば、配置転換を進めるよう診断書に書いてもらったり、勤務時間を短縮してもらったり、あるいは休職勧告をされたりということになるでしょう。周囲の環境を変えることが治療につながります。そして、うつ病により不眠になったり集中力が途切れたりする場合には、薬による治療がなされます。まず、精神的に不安定な時に安定させる薬です。これは必要に応じて服用するようにと指示されるかもしれません。不安が多いからといってむやみに飲んではいけません。また、不眠に対しては眠りやすくなる薬を処方されます。最近の睡眠薬は副作用が少なく、中毒性も低いものです。ただ、飲んだらすぐに眠くなるようなので、パジャマに着替えて寝る直前に飲むことになるようです。夜中に目が冴えて眠れないことも、これで解決できると期待されます。

■注目トピック

  • 処置を受けよう

    二十代~五十代の方はうつ病になりやすいと言われています。治療期間はおおよそ半年以上はかかるでしょう。病院で診断を受けた場合は、適切な方法で治療をしてもらうようにしましょう。ストレスを解消出来る可能性があります。

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